海に面した徳島県日和佐町にある観光スポット2選

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日和佐町は徳島県の南東部にあり、毎年うみがめが産卵のために訪れる場所として有名です。また四国八十八か所巡りのお寺が複数あり、1年を通してお遍路さんが足を運ぶところでもあります。その日和佐の特徴であるうみがめとお遍路さんに関する観光スポットをそれぞれひとつずつ、合わせて2つを選んでご紹介していきます。

ロープウェイで登る太龍寺

四国八十八か所のお寺の内、徳島県には23寺がありますが、その中でも特に珍しいのが21番寺の太龍寺です。西の高野山とも呼ばれる太龍寺山の頂上近くにあり、その高さは海抜でおよそ600mです。したがって徒歩で登るのは非常に大変ですが、ロープウェイが設置されているので問題ありません。
太龍寺へ向かう際はそのロープウェイが大きな魅力となり、山の麓からおよそ10分をかけて登っていきます。距離にすると2775mと西日本で最長を誇り、ひとつのゴンドラに最大で101人が乗ることができます。2kmを超える長さなので川と山を越えながら登り、眼下には緑や季節によっては紅葉が広がります。
また太龍寺そのものも、高所にあるとは思えないほど立派な建物です。時間の経過とともに色が変化した木材によって、味わいのある雰囲気になっています。

日和佐うみがめ博物館カレッタ

日和佐の一番の魅力とも言えるうみがめがやって来るのは、大浜海岸というところです。そしてそのすぐそばに日和佐うみがめ博物館カレッタがあります。その名前の通りうみがめに関する様々な展示があり、2階建ての建物と屋外の複数フロアに分かれています。
そこにはシアターで産卵の様子を映像で確認したり、クイズ形式など楽しみながら知ることができます。その他にも世界中から集めた剥製もあり、すぐ目の前で細かい部分まで確認可能です。
また保護施設の役割も担っているところなので、実際に数多くのうみがめがいます。水槽の中に子がめがいたり、屋外のプールから見学できます。いずれも何匹も一緒にいるので、日常では味わえない体験となるでしょう。さらに飼育しているところを下から覗けるところもあり、甲羅の上だけでなくお腹側も見られます。

四国は全体的に自然が豊かなスポットが多いですが、日和佐町はその中でも海と山のどちらも充実していると言えます。太龍寺と日和佐うみがめ博物館カレッタの間は10km程度なので、車を使えば1時間足らずで移動できます。1日を丸ごと使えるのであれば、両方を回ってさらに他のスポットを付け加えても、余裕を持って巡れるでしょう。

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