オランダ王族のお膝元の街・デン・ハーグのオススメ観光スポット2選

ヨーロッパ
デン・ハーグは、オランダの西部にあって北海に面した海沿いの都市です。国会議事堂などの行政機関や国際司法裁判所などの国際機関が置かれ、また王宮もこの街にあることから、風格のある落ち着いたたたずまいが魅力的な街となっています。その一方で、リゾート・シティとしての性格も有します。ここでは、そんなデン・ハーグにおける2つの顔をそれぞれ代表するスポットを紹介します。

中世ヨーロッパの面影に出会えるビネンホフ

公的機関が集中するデン・ハーグにあって、名実ともにその中心的な位置を占めているのがビネンホフです。ビネンホフはオランダ語で「中庭」を意味しますが、その名の通り石畳の広場を中心にして多くの歴史的建造物が並んでいます。
最も有名なのは「騎士の館」と呼ばれる建物で、13世紀から14世紀にかけて建設された古いお城です。現在は国会議事堂として使われています。他にも、総理府や外務省などの建物が周辺に集まっています。といってもいかめしい雰囲気はなく、一般市民や観光客も自由に通り抜けられるので、中世ヨーロッパの街並みを今に伝える魅力的な景観を楽しむことができます。
また、オランダが輩出した偉大な画家たちの作品をコレクションしたマウリッツハイス美術館も、この一角にあります。展示物はもちろん、17世紀に貴族の私邸として建てられた建物の美しさも見ものです。

世界のVIPが集うスヘフェニンゲン

デン・ハーグの中心部から6キロメートルほど北西にあるリゾート・スポットが、スヘフェニンゲンです。ここはもともとは小さな漁村でしたが、19世紀前半に海水浴場が開かれてから開発が進み、オランダでも屈指の人気観光スポットへと成長しました。毎年夏になると、国内はもとよりヨーロッパ各地からも多くの観光客が訪れます。海水浴はもちろん、水上スポーツなどさまざまなマリン・アクティビティが楽しめます。
水族館やカジノ、波打ち際に建てられた海上観覧車など、アミューズメント施設も充実しています。海岸線にはビーチハウスやレストランなどが並び、新鮮な海の幸を堪能することもできます。ホテルもたくさんありますが、王宮のある街だけあって、世界のVIPが集う超高級ホテルの威容も目を惹きます。新年には寒中水泳大会、8月には国際花火フェスティバルといったイベントも行われています。

政治の中心地でありながら堅苦しい雰囲気がなく、気軽に街歩きを楽しめるのがデン・ハーグの特色です。歴史・アート・マリンリゾートと多彩な見どころを持ちつつ、同じオランダでもアムステルダムやロッテルダムといった大都会に比べると街の規模もコンパクトなので、短い滞在時間でもその魅力を十分に堪能することができます。

関連記事一覧