トルコの世界遺産パムッカレを訪れたとき外せないスポット2選

ヨーロッパ
地中海を南に臨むトルコは、オスマン帝国が隆盛を極めるよりはるかに昔からヨーロッパ圏の強い影響下にありました。紀元前後からはローマ帝国の版図に組み入れられて、その豊かな自然は支配階層の人々も数多く魅了してきたスポットの数々が現在に残ります。1988年に世界遺産に登録されたパムッカレ遺跡群もそんな観光スポットのひとつです。

壮観が広がる自然の贈り物の温泉郡

トルコのパムッカレといえば、白い棚田がいっぱいに広がるパノラマが圧倒的な存在感と、他の場所では味わえない特別間を心に刻み込まれる風景で有名です。輝くばかりの白さの秘密は、大地に含まれる大量の炭酸カルシウム、随所に湧きだしている温泉を通じて地表ににじみ出てきたものが結晶化し、長い年月をかけて現在の風景を形作りました。有給の歴史の中で形成されてきた石灰棚は、実に100以上の数にのぼり、昼間は太陽光に反射する白さと夕映えに沈む頃には茜色にそまるというコントラストを見せます。
トルコは世界的にも温泉が多いことでも有名で、パムッカレにも無数の温泉池が豊かな水量をたたえているのを目の当たりにすることが出来ます。以前は自由に闊歩できたものの、現在では景観保護の観点から入場が制限されるようになっています。

遺跡の残骸が横たわる温泉プール

トルコのパムッカレは、ヨーロッパに近接する温泉地として古来より、親しまれてきました。パムッカレの石灰棚の上には古代遺跡のヒエラポリスが広がります。紀元前190年にパムッカレを中心に、ペルガモン王国の勢力下にありました。やがてヨーロッパから進出してきたローマ帝国の侵入を受け版図に組み入れられてからは、パムッカレは温泉保養地として人気を集めてきました。ヒエラポリスはローマ帝国に侵略を受けたことや度重なる地震の発生で破壊されてしまいますが、現在でも往時の繁栄振りをうかがわせる遺跡が残ります。悪漢なのはパムッカレ・テルメルの温泉プールです。現在でも温泉プールの下には、遺跡が沈んでおり石柱で鎮座して温泉に足を浸せば、かつてはローマ帝国の皇帝たちが目の当たりにしていた風景を自分の目で確認することが叶います。

ヨーロッパに近いトルコは古くよりローマ帝国の支配を受けるなど、深い影響下にありました。また世界有数の温泉国の一面を持ちます。このようなお国柄を凝縮しているのが世界遺産パムッカレです。炭酸カルシウムが温泉を通じて地表にしみだし。石灰棚の数々が形作られてきました。昼と夕方との風景のコントラストは現在でも数多くの訪問者を魅了してやみません。

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