古代ギリシャ神話と出会える美しい島・クレタ島の観光スポット2選

ヨーロッパ
クレタ島はギリシャ共和国に属する島で、本土からは約160キロメートル南方の地中海に浮かんでいます。ヨーロッパ文明の起源と言われる古代ギリシャ文明発祥の地であると同時に、風光明媚な南国のリゾート地としても人気があります。ここでは、そんなクレタ島の「昔」と「今」を代表する観光スポットを紹介していきます。

古代神話の舞台となったクノッソス宮殿

クレタ島最大の都市であるイラクリオンからバスで30分ほどのところにあるのが、クノッソス宮殿です。ここは紀元前2000年前後の青銅時代に建てられたとされる宮殿の遺跡で、建設当時は一辺が160メートル以上、部屋数は1200以上あったと言われています。また、古代ギリシャ神話の中でも特に有名なエピソードの1つである、牛頭人身の怪物ミノタウロス伝説の舞台がこの宮殿であったという言い伝えもあります。
現在は修復・復元作業を経た一部が公開されていますが、そのスケール感には圧倒されます。特に色鮮やかな壁画と精緻なモザイクは見どころです。なお、この宮殿では20世紀初頭に大がかりな発掘作業が行われましたが、その際に出土した品々の多くはイラクリオンにある考古学博物館に展示されているので、合わせて訪れてみるといっそう感慨が深まります。

ピンクの砂浜が美しいエラフォニシ・ビーチ

クレタ島にはマリンレジャーを楽しむことのできるビーチがいくつかありますが、その中でも眺めの美しさで有名なのがエラフォニシ・ビーチです。クレタ島第二の都市であるハニアから車で約2時間のところにあるこの海岸は、絶景スポットとしてギリシャ国内にとどまらず世界的にも知られています。
この海岸は、またの名を「ピンク・ビーチ」といいます。その名の通り、砂浜が色鮮やかなピンク色をしているのが特徴です。色の正体はこの地方に生息する貝で、細かく砕かれた貝殻が砂と混じり合うことによって、この珍しい風景が形作られています。海水浴やウィンドサーフィン、シュノーケリングなどさまざまなアクティビティを楽しめるこの海岸ですが、満潮時でも水位が大人の膝程度という遠浅のエリアが大半を占めているので、子供連れでも安心して遊べます。

他にも魅力的な観光スポットがたくさんあるクレタ島ですが、気候が温暖なため島全体の雰囲気がとてもゆったりとしています。予定をいっぱいに詰め込んで次々と名所をめぐる旅行ももちろん良いですが、のんびりとリラックスしながら気ままに街中を歩いてみたり、ビーチに寝そべって海を眺めたりする過ごし方もおすすめです。

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