大曲(北海道)でおさえておきたいオススメ観光スポット3選

北海道・東北
大曲は、宗谷岬とノシャップ岬に挟まれる地域であり、北海道内屈指の白鳥の飛来地とされる大沼があります。宗谷岬は、日本最北端の地だけでなくロシア領サハリン島が見える地として多くの観光客を集めており、ノシャップ岬は礼文島の美しい利尻富士やイルカの伝説を持つ宗谷海峡を赤く染める夕陽が有名な北海道屈指の観光地です。

数千羽の白鳥が訪れる声問川大曲

声問川大曲は、大沼と宗谷湾を繋ぐ旧声問川地域であり、アイヌ語で「ヤムワツカ」や「チヒカリノタフ」などと呼ばれた地域です。大沼は、ウグイの沼の意味をする「シュプントウ」や「コイトイトウ」と呼ばれていたアイヌ民族の生活に必要不可欠な海跡湖であり、現在では数千羽にもおよぶ白鳥が訪れる飛来地として有名です。大沼には、北側にユックトーと呼ばれていた小沼地域が現在では埋め立てられて「宗谷ふれあい公園」となっており、稚内市大沼野鳥観測館からは白鳥だけでなくアオサギやマガンを見ることができます。

日本最北端の宗谷岬から臨むサハリン

宗谷岬は、アイヌ語の磯岩の岸「ソー・ヤ」を漢字表記した日本最北端の岬であり、サハリン島とともに間宮海峡を発見した「間宮林蔵の立像」や北極星をモチーフにした「日本最北端の地の碑」が有名です。また、日本最北端の地の碑の近くには、千葉紘子が歌う郷土の歌「宗谷岬」の流れる「30周年記念音楽碑」や樺太・千島交換条約の締結に基づき旧帝国海軍が建造した「大岬旧海軍望楼跡」に加えて、宗谷海峡を発見したルイ16世の配下「ラ・ペルーズの碑」や稚泊連絡船で宗谷の一節の作詩を行った宮沢賢治の文学碑など数多くの観光地があります。

赤ちゃんアザラシにあえる水族館

稚内市立ノシャップ寒流水族館は、日本最北端かつ日本100番目の水族館であり、稚内の夜空を目にすることができるプラネタリウムを有する「稚内市青少年科学館」を併設している観光地です。稚内市立ノシャップ寒流水族館は、北方系の生物を100種類約1,500点を飼育展示している水族館であり、水量90トンかつ360度の回遊水槽では幻の魚とされるイトウやオオカミウオなど珍しい北方系の魚を間近で見ることができます。この水族館は、屋外の小柄なフンボルトペンギンが泳ぐペンギン池や赤ちゃんのアザラシが泳ぐアザラシ池に加え、2階にも海の生物に直接触れられるタッチプールがあります。

大曲は、宗谷岬を経由して網走市に至る国道238号線や北海道旭川市に至る国道40号線と宗谷本線がありますが、北海道の最北端に位置する地域なので羽田空港と新千歳空港から定期便が就航している稚内空港の利用が便利です。また、稚内港からは利尻島の観光拠点となる鴛泊港や礼文島の観光拠点となる香深港にフェリーが運航されており、観光の幅が広がる観光地です。

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