佐賀県唐津市の絶対見るべき・訪れるべき観光地3選

四国・九州・沖縄
唐津市は佐賀県の北西部に位置し、古代から中国(唐)や朝鮮半島の国々(韓)との交流が盛んであったためこの地名がつきました。対馬海流が流れる玄海灘は有数の漁場で、唐津港や呼子港など漁獲高の高い良港があります。江戸時代には唐津藩が治め文化が深まり、明治以降には炭鉱で栄えました。様々な顔をもち魅力的なこの街を見てみましょう。

唐津藩城下町が生んだ「唐津くんち」

唐津くんちは11月2・3・4の3日間行われる唐津神社の例大祭です。その始まりは江戸時代の寛文年間(1661~1673)であり、約350年の歴史があります。この祭りの特徴は、曳山(やま)と呼ばれる乾漆という技法で作られる獅子頭や兜の巨大な工芸品を山車で曳いて練り歩くことです。この荘厳華麗な曳山は観光客の目をひくことでしょう。曳山をひく曳子たちの男衆が威勢よく「エンヤ、エンヤ」の掛け声とともに盛り上げます。フィナーレの旧城下を曳きまわる姿はとても興奮するでしょう。

新鮮なイカが有名「呼子朝市」

東松浦半島の北部に位置する呼子港は、近くの玄海灘が好漁場であり漁業が盛んな地域です。特に呼子のイカは全国的にも有名で、とれたての新鮮なイカが食べられます。呼子の朝市は、石川県の輪島朝市・千葉県の勝浦朝市と並び日本三大朝市に数えられるもので、朝の7時頃から正午まで40~60の露店で営業しています。新鮮な生のイカをお買い求めなら早めに訪れるのがいいですが、一夜干しや干物であればゆっくり訪れても買えるでしょう。福岡の中心地から佐賀の呼子までは1時間ほどという距離のこともあり全国から観光客が訪れます。

松原と海のコントラストが荘厳です

唐津湾の海浜に続く「虹の松原」は、三保の松原・気比の松原と並ぶ日本三大松原に数えられる景勝地です。長さ約4.5km、幅約0.5kmの範囲にクロマツが約100万本群生しています。17世紀初めにこの地の藩主・寺沢広高が防風、防潮のために植林されたのが始まりとされています。唐津城や鏡山展望台の高台から海と松原を臨むのが非常に眺望がよくおすすめです。豊臣秀吉にまつわる伝説があり、松原のセミがあまりに騒がしく「うるさい!」と怒鳴って以来セミが鳴かなくなったとか、松のせいで海の眺望が悪かったので「低くなれ!」と睨んだらそれ以上高くならない‘恨み松’ができたそうです。

四国・九州・沖縄地域の観光地は南国、海、魚などの食事をメインにするのではないでしょうか。唐津はこれらのすべてを満たす観光地であると言えます。江戸時代から城下町が発展し文化が深まることで‘くんち’という祭りが、この街の人々の活躍や粋により全国的にも有名になることができました。呼子のイカや虹の松原など自然にも恵まれたところです。

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