山梨県の美しい富士五湖のおすすめ観光スポット3選

中部
富士五湖は、山梨県側の富士山麓に存在する5つの湖の総称であり、2013年には「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の一部としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。富士五湖は、元々は剗の海と呼ばれる巨大な湖と宇津湖及び古明見湖の3つの湖だけでしたが、862年の貞観大噴火により本栖湖と精進湖及び西湖の3つの湖に分かれた事から本栖湖と精進湖及び西湖の3つの湖は地下で繋がっています。また、降水量が多い季節には幻の赤池が現れる事もある地域です。

正常な生態系のが維持されている本栖湖

本栖湖は、最大水深が121.6mと五湖の中で最も深く、好適環境では20mを超える透明度を有する事から本州内で最も透明度の高い湖です。本栖湖は、河口湖の様に外来魚に対して寛容では無く根絶を目指している事からヒメマスやオイカワなどが生息している正常な生態系の湖であり、近年人気急上昇のボートレーサーの育成センター及び研修所がある事でも知られています。また、近隣には武田信玄が青木ヶ原樹海の溶岩で築き上げた高さ2mの石塁があり、本栖湖青少年スポーツセンターでは自転車を借り事が可能です。

ブラックバスフィッシュが楽しめる河口湖

河口湖は、最も長い湖岸線が特徴の湖であり、2番に広い面積を有する湖です。河口湖は、五湖の中で最も早期に観光開発が行われた事から遊覧船やキャンプ場及び宿泊施設などに加え、天上山を繋ぐカチカチ山ロープウェイやオルゴールの森美術館及び東岸の富士河口湖温泉郷など数多くの観光スポットがあります。2015年には、日蓮聖人所縁の六角堂と呼ばれる川窪寺屋敷が2013年に引き続き湖岸と陸続きになった事が話題となった湖であり、ブラックバスを遊魚として正式に容認している非常識な湖です。

テディベアも楽しめる山中湖

山中湖は、富士五湖で最も広い面積を有する湖ですが、水深が13.5mと五湖の中で最も浅いのが特徴です。山中湖は、牛が地面に伏せている様に見える事から臥牛湖とも呼ばれており、富士山とのコントラストが美しい朝夕の眺望が人気となっています。近隣には、山中湖美術館やテディベアワールドミュージアムなどの観光スポットがあり、テディベアワールドミュージアムはドイツのシュタイフやイギリスのメリーソートなど世界のメーカーで製作されたテディベアが展示されているミュージアムです。

富士五湖は、山梨県中部に存在した剗の海や宇津湖など巨大な湖と古明見湖だけでしたが、貞観や延歴の大噴火で5つに分かれた事から湖それぞれに特色があり様々な楽しみ方出来ます。最も早く開発が開始された河口湖周辺には、宿泊施設や文化施設など数多くの観光スポットを揃っている一方で、本栖湖や西湖周辺は意図的に開発されていない事で富士五湖本来の自然を満喫する事が可能です。

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