メキシコにあるウシュマルの歴史を感じられる観光スポット2選

南米
中南米にあるメキシコは、かつてマヤ文明が栄えた国として世界的に知られています。そして現代でもマヤ文明が残した名所が数多くありますが、その遺跡の中でも比較的状態が良いものがあるのがウシュマルというところです。そんなウシュマルを訪れた際には、足を運んでおくべき観光スポットを2つに絞り込んでご紹介していきます。

楕円形の魔法使いのピラミッド

マヤ文明の遺跡といえばピラミッドが有名で、ウシュマルにも魔法使いのピラミッドという名前のものがあります。マヤ文明らしく中央には階段があり、他のピラミッドとは異なる特徴があります。底の部分が楕円形になっていて、角も丸みを帯びています。多くのピラミッドは角がはっきりしている推型なのに対して、非常に珍しい形状です。ウシュマルはマヤ文明の中でも非常に栄えたところで、それを象徴するのが魔法使いのピラミッドです。高さは約40mで、ウシュマルの中でも最も高い建造物です。
近代で発見された際には木々に浸食された状態でしたが、19世紀から修復の手が入り、今では綺麗な形を見ることができます。独特な形状をしているものの、マヤ文明を代表する階段が中央を走っています。ただ観光として訪れても登ることはできないため、下からその壮大さを眺めましょう。

巨大な建造物の尼僧院と総督の館

魔法使いのピラミッドの隣にある尼僧院は、ピラミッドと並ぶ程ウシュマルを代表する建造物で、中央の庭を四角く取り囲むようにして建てられています。ウシュマルを訪れたスペイン人が似ている建物の名前を付けた形ですが、本来は身分の高い人の住居として使われていたと考えられています。建物にはそれぞれ装飾が施されていて、雨の神であるチャックや動物の姿をはっきりと確認できます。その装飾は四辺それぞれで異なり、違った表情を見せます。
そんな尼僧院と同じように装飾が施された総督の館は、12mの高さが横に190m近く続いている非常に大きな建造物です。その表面に、雨の神チャックを始めとした様々な模様がモザイク調で立体的に描かれています。またその近くにある、2頭のジャガーが背を合わせたような形の彫刻も有名です。

メキシコを観光で訪れるのは、マヤ文明のことを知る目的であることが多いです。その場合は状態が良い遺跡が数多く残っているウシュマルをプランに入れないわけにはいきません。現代まで残っている状態の良さだけでなく、そのスケールの大きさが魅力です。そしてそれぞれの遺跡の距離は近いため、複数をまとめて視界に入れることもできます。

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