香川県さぬき市の歴史と自然にふれあう隠れた名所3選

四国・九州・沖縄
香川県といえば「うどん県」のプロモーション活動でも有名な讃岐うどんの本場ですが、香川県の魅力は何もご当地グルメだけとは限りません。険しい四国山地を越えると突如として広がる一面の讃岐平野、そしてその先には瀬戸内海の美しい風景があります。なかでも海と山の両方の自然に恵まれた香川県さぬき市には、はるかな歴史と伝統を感じさせる名所も数多く残されています。

四国遍路の結願所として重視された大窪寺

大窪寺はさぬき市のなかでも南部の山間地域にある、四国八十八か所霊場の結願所の寺院です。弘法大師ゆかりの四国地方にある88寺院の札所を巡拝する遍路旅は古くから知られていましたが、これらの札所には1番から88番までの番号が割り振られています。大窪寺はちょうど最後の88番目にあたる重要なポイントで、さぬき市内にはこのほかにも海寄りの志度寺、平野にある長尾寺が同じく札所となる寺院です。昔ながらの遍路道は国史跡に指定されており、境内では江戸時代の元禄年間につくられた山門が出迎えてくれます。

白砂青松のビュースポット琴林公園

さぬき市のなかでも海沿いに位置する面積およそ10ヘクタールの巨大な県立公園が琴林公園です。ここは津田の松原ともいわれ、白砂青松が広がる絶好のビュースポットとしても人気です。園内には樹齢300年から600年あまりの松の古木が並び、その間を吹き抜ける風がまるで琴の音のようだといわれることからこの名前がつけられました。夏場は砂浜でバーベキューやキャンプに興じることもできます。園内にある願い橋・叶え橋は、願いごとを込めて渡るとその願いが叶うと伝えられています。

イルカとふれあう日本ドルフィンセンター

琴林公園からもほど近い場所には、イルカと人とのふれあいを目的として開設された日本ドルフィンセンターがあります。もともと障害のある児童の心をいやすドルフィンセラピーの調査などを出発点としていたこともあり、現在も小さな子どもからお年寄りまで、年齢や性別を問わずに楽しくイルカとふれあえる体験型メニューが中心です。ガラスに覆われた水槽のなかではなく、海のなかを泳いでいるイルカの姿を間近に見ることができるのがこのドルフィンセンターのアピールポイントとなっています。

香川県のなかでも東部に位置するさぬき市は、四国山地から瀬戸内海までの広大なエリアをもつことから、さまざまな自然と歴史にふれあえる名所が盛りだくさんです。なかでも遍路旅の最後の札所として参拝客の絶えない山間部の大窪寺、海沿いに位置する白砂青松の琴林公園、海を泳ぐイルカと会える日本ドルフィンセンターは、観光旅行をするならはずせないスポットです。

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