歴史と文化が感じられる熊本の宿場町・山鹿のおすすめスポット3選

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熊本県の北部にある山鹿は、緑豊かな自然と穏やかな田園風景が広がる地域です。現在の熊本市から小倉までを繋げている豊前街道の宿場町として栄えたところで、今でも昔ながらの建造物が町のあちこちで見られる町です。平安時代にはすでに栄えていた名湯があることでも知られています。今回は山鹿の観光スポットやその魅力についてご紹介します。

国指定重要文化財・八千代座

八千代座は菊水ICから車で15分ほどのところにある、明治時代に作られた芝居小屋です。地元の人たちによって建てられたという歴史があります。公演が行われていない日には見学をすることも可能です。昭和63年には国の重要文化財にも指定されました。木造二階建てで歌舞伎小屋の特徴があり、趣が感じられます。建物を外から見てもまるで映画のセットのような昔ながらの風情ある佇まいが魅力的ですが、天井広告や桟敷席・桝席がある内部も今ではあまり見ることのできない眺めです。

山鹿の木造温泉・さくら湯

熊本の中でも最も古くからある温泉地「山鹿温泉」は、平安時代からすでに知られていたという歴史ある名湯です。現在では20軒ほどの旅館やホテルが集まる温泉街となっています。その温泉施設の1つがこの「さくら湯」で、一度は取り壊されたことがありましたが、今では再建され九州で最大規模の木造温泉となっています。内部は昭和33年より前の状態に建てなおされ、今ではあまり見られないような独特な雰囲気がある浴場となったのが特徴です。菊水ICから約15分ほどの距離にあります。

山鹿燈籠の起源・大宮神社

植木ICや菊水ICより車で約15分にある大宮神社は、景行天皇をお祀りしている神社です。毎年8月の15日から16日までおこなわれている「山鹿燈籠祭」が有名で、この時期には毎年多くの人が訪れています。このお祭りでは室町時代から受け継がれている「上がり燈籠」という神事が行われ、燈籠が奉納されます。神社の境内に資料館である燈籠殿が併設されていて、奉納された燈籠が展示されています。境内には秋に花が咲いて翌春に実がなる御神木のモクセイもあり、見どころの1つとなっています。

熊本の北部エリアにある山鹿の観光名所についてご紹介しました。国指定重要文化財の芝居小屋から歴史ある名湯、伝統工芸まで、山鹿は歴史と文化が感じられる街です。九州へ旅行やレジャーで訪れるときには、ぜひ山鹿にも訪れてみてはいかがでしょうか。毎年8月15日から17日までおこなわれる山鹿灯籠まつりに合わせるのもおすすめです。

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