大阪市天王寺にある人気観光スポット2選の紹介

関西
大阪市天王寺の観光スポットの紹介です。ほぼ同じ範囲が阿倍野とも呼ばれており、大阪市内ではキタ・ミナミに次ぐ規模の賑やかなエリアです。天王寺は日本一の高層複合ビルが話題にもなり、多くの観光客を集めています。南に行けば阿倍野駅があり、駅の開業順序や規模に応じて街が発展してきました。エリア内には多くの観光スポットが揃っており、内外から多くの人々が訪れるわけです。

日本で2番目に古い動物園

大阪市天王寺動物園は1915年に開場した、国内で3番目に古い歴史がある動物園です。約11ヘクタールに及ぶ広大な敷地内に、約200種1000匹の動物が展示されています。2006年7月には総有料入園者数が1億人を突破しており、上野動物園に次いで2番目の記録となります。当園はレクリエーション性が重んじられており、商業主義的性格が色濃く現れています。その背景には他のエリアで、動物園を併設した遊園地が相次いで開業されたことがあります。そのため、動物を見せること以外の付加価値が必要になったわけです。その典型的な例となったのが、1932年来日のチンパンジー「リタ」でした。リタは三輪車や竹馬に乗ることができ、ナイフなどを使って食事もできました。それが脚光を浴び、当園の名前を有名にした経緯があります。現在は、各動物の生息地に近い環境が再現されており、その様子を間近に観られる生態展示が人気を呼んでいます。当動物園には関西内外から年間に120万人が訪れ、夏場にはナイト・ズーも開催されます。

住友家本邸跡に建てられた美術館

大阪市立美術館は、1914年に住友家本邸跡に建てられた美術館です。本館を設計したのは伊藤正文と海上静一で完成したのは1936年4月のことです。建物は鉄筋コンクリート構造の地上3階建てで、地下も1階部分を擁します。太平洋戦争中には陸軍に接収され、戦後は占領軍が接収しています。美術館には美術研究所が併設されており、素描や絵画、彫塑の研究が行われています。同研究所からは、多くの著名な作家が輩出された歴史があります。1992年には地下展覧会室が設けられ増加する公募展の対応に使われます。美術館の建物は、2015年に国の登録有形文化財に指定されました。同館の主な所蔵作品では、個人コレクションの寄贈や購入によるものが殆どです。中国絵画をはじめ、仏教美術や地中海文明の美術なども展示されています。

大阪市天王寺は賑やかな街ですが、一方で文化的にも優れた施設が揃っています。また家族連れで訪れることができる動物園もあり、幅広い年齢層が楽しめるエリアとなります。何より美術館などの文化的な施設もあるので年配の観光客も楽しめるわけです。家族で過ごせるエリアなので、一日充実できるのが大きな魅力となります。その他、当エリアにはレストランやカフェなども揃っています。

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