福井県の京都寄りの古都・小浜の観光スポット3選

中部
福井県は中部地方でも日本海に面した場所に位置する県で、なかでも小浜は京都寄りであり、京都の文化の影響を色濃く受けた町です。海側にはカニの手のような半島が見られ若狭湾を形成し、古来よりも港町でも栄えた特徴があります。
もっとも京都の文化の影響を受けたことで多くの寺社仏閣や遺跡なども多く存在し、歴史的にも朝廷に食材を運んだ御食国の中心的な町でも知られております。

人工的と無縁の自然が作り出した蘇洞門

小浜に訪れた場合に行きたい観光スポットには蘇洞門があり、それは内外海半島に断崖・絶壁が約6kmにわたり続いた景勝地です。若狭フィッシャーマンズワーフから遊覧船に乗り、約50分のクルージングが可能です。
農作業に使う鎌に似ていることから鎌の腰、南蛮人が渡来した時に綱をつないだ唐船島、他に網状に亀裂が入ったあみかけ岩等があり、見どころが満載となります。人工的ではなく、総て自然によって作り出された形状であるため、訪れた方を魅了します。
また行き帰りの海上から見る景観も天気が良い日には優れているので、一粒で二つ楽しませてくれる観光スポットです。

食文化のことなら御食国若狭おばま食文化館

福井県でも小浜は海に面した町であったことから、漁業を中心に栄え、獲れたての魚を京都に運ぶ上で工夫をした歴史があります。その若狭地方の食文化のことを学習することができるのが、御食国若狭おばま食文化館の魅力です。
実際に当時の漁村での生活風景をパネルなどで見ることができ、またどのように鯖街道で運んだかなどを知ることもできます。3階建てになっており、2階には食文化に関連して栄えた伝統工芸が紹介され、実際に地元の食材を利用した料理体験や研修が行われていることもあります。
3階は温浴施設があり、小浜湾を一望することもでき、訪れてみる価値は高いです。

箸づくりを体験できるお箸のふるさと館

小浜の主要な産業の一つには箸が存在し、その塗箸の生産量が日本一の規模を誇ります。お箸のふるさと館では、地元で生産された3,000種類もの箸を展示販売されており、観光スポットの一角として多くの方が訪問されます。
ギネスにも認定された世界一長いお箸も見ることが可能で、他にも箸づくりを体験することもできるのが魅力的です。若狭塗の箸は地元の貝殻などをふんだんに使って、何度も塗り上げ装飾を施す形で製造されます。
塗箸の購入から製造方法、その歴史などを知りたい場合には訪問すると良いです。

中部地方に属する福井県の小浜は歴史的にも港町で栄え、水揚げされた魚介類をいかに京都に届けるかをテーマにして、食文化が発展した地域性があります。一方では蘇洞門などの風光明媚なスポットも存在し、自然環境にも優れていることから観光で訪問することもできます。
風光明媚なスポットを満喫したら、地元に伝わる伝統料理を堪能する形で訪問することができるので、旅行する上でも最適となります。

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