紀伊半島西部に位置する奈良のおすすめ観光スポット2選の紹介

日本
奈良は、関西地方に属する紀伊半島西部に位置する地域であり、710年〜810年まで唐の都長安を模倣した平城京が置かれた古都です。この地域1番の観光スポットは、第45代聖武天皇によって開基された東大寺や藤原氏の祖である中臣氏によって開基された春日大社などがある奈良公園であり、平城京より先の飛鳥時代にヤマト王権の支配拠点だった明日香村が第2のおすすめ観光スポットです。

鹿と大仏が歓迎してくれる奈良公園

奈良公園は、明治13年の太政官布告により整備された県立都市公園であり、県立都市公園の広大な敷地内には東大寺や春日大社及び興福寺や国立博物館があります。東大寺は、日本で最も有名な大仏がある事でも知られる寺院であり、大仏殿の北北西には大規模な校倉造りの高床式倉庫である正倉院があります。春日大社は、物部氏と同様に鹿を神使とする藤原氏によって造営された神社であり、節分の万灯籠や中元の万灯籠など様々なイベントを実施している神社です。興福寺は、春日大社と同様に藤原鎌足や藤原不比等など藤原氏所縁の寺社仏閣であり、中金堂や東西の金堂が天平時代の伽藍配置で建立されている貴重な寺院です。中金堂には、藤原鎌足の釈迦三尊像が安置され、両脇に木造薬王菩薩坐像と薬上菩薩立像が控えていましたが、現在は釈迦三尊像の代わりに阿弥陀如来坐像が安置されています。

ヤマト王権の支配拠点となった明日香村

明日香村は、紀伊半島北西部を統治していた饒速日命が自領と婿の所領であった紀伊半島中部を神武天皇に献上して以来紀伊半島西部から関西地方に至る支配の拠点となった地域であり、ヤマト王権の首都機能を有した飛鳥古宮や日本初の唐風都城である藤原宮などが築かれた地域です。古宮である明日香村には、蘇我氏に氏寺である飛鳥寺や聖徳太子を本尊とする橘寺などの由緒正しい寺院が数多くあるだけでなく、蘇我馬子の墓室と考えられる石舞台古墳や高松塚古墳と同様に石室内の彩色壁画が美しいキトラ古墳など数多くの古墳が残されている地域でもあります。また、明日香村には日本最古の万葉集をテーマにした県立万葉文化館があり、この博物館では万葉集の世界を視覚で理解出来るだけで無く当時の生活にも触れる事が出来る博物館です。

奈良は、紀伊半島西部に位置する神代に時代からヤマト王権の支配拠点であった事から平城京や明日香宮が建造されると共に東大寺や春日大社などの寺社仏閣が造営されましたが、高松塚古墳やキトラ古墳などの皇族及び上流貴族の古墳が数多くあります。また、史跡や寺社仏閣が密集している事から移動時間が短時間であり、1日で複数の観光スポットを訪れる事が可能な地域です。

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