滋賀県彦根市を代表する観光スポット3選の紹介

日本
彦根は、滋賀県北東部かつ琵琶湖東岸に位置する都市であり、桜田門外の変で命を落とした江戸幕府大老にして第15代藩主井伊直弼の所領であった関西を代表する観光地です。この地域は、江戸と京都を結ぶだけでなく北陸への玄関口であったことから国宝天守閣や佐和山城址など史跡が多く残され、夢京橋キャッスルロードや四番町スクエアなどの昔の街並みも再現されています。

江戸幕府大老井伊直弼を輩出した国宝

彦根城は、国宝に指定されている天守閣の1つであり、徳川四天王の井伊直政の嫡男の井伊直継と次男の井伊直孝が20年かけて築城した名城です。城内には、「西ノ丸三重櫓」や「太鼓門櫓」などの歴史的建造物だけでなく、城の北東に位置する池泉回遊式庭園「玄宮園」や14男の井伊直弼が青年期を過ごした「埋木舎」など見どころの多い観光スポットです。玄宮園では、茶室「鳳翔台」で抹茶を楽しみながら中国湖南省「瀟湘八景」や滋賀県を代表する「近江八景」を取り入れた見事な庭園を楽しむことができます。

井伊家1000年の菩提寺

龍潭寺は、井伊家初代当主井伊共保が捨てられていた寺院であり、井伊共保が葬られたことから1000年以上井伊家の菩提寺を担っている古刹です。龍潭寺は、奈良の大仏の建立で知られる行基によって開基された寺院であり、江戸幕府の開闢とともに井伊家の転封に伴い佐和山の山麓に分寺しました。寺院内には、「方丈の南庭」や「書院の東庭」などの見事な庭園や芭門十哲の1人とされる森川許六の方丈襖絵前104面などの見どころに加え、徒歩数分の位置に「佐和山城址」があるので足を運んで見るのも良い思い出になります。

江戸時代の城下町を再現した白と黒の町

夢京橋キャッスルロードは、文字通り城のお堀にかかる京橋から観光協会まで続く江戸時代の城下町を再現した町並みであり、白壁と黒格子の町屋風に統一されています。夢京橋キャッスルロードには、
創業100年の豆腐屋がプロデュースする飲食店や町のシンボルキャラクターの招き猫をテーマにした雑貨店など様々な店舗が軒を連ね、江戸時代の情緒を感じながら目と舌で彦根を満喫することができる観光スポットです。四番町スクエアは、本町市場商店街を再現した大正ロマンあふれる街並みであり、大正時代を彷彿させる洋風建築やあたたかな灯りを灯すガス灯などとともに郷土料理や地域独自のお土産に出会えます。

彦根は、戦国時代以前より交通の要衝地として発展してきた地域なので歴史を感じさせる城跡や名刹が多く、大河ドラマの影響で歴史好きだけでなく多くの観光客が訪れている観光都市です。彦根では、江戸時代や大正時代を感じさせる街並みが再現するととも、情緒漂う街並みの中で年齢も性別も問わずB級グルメや特産品を楽しめるようになっています。

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