異国情緒漂うモロッコ・ワルザザートでおすすめしたい観光名所3選
世界遺産の村であるアイト・ベン・ハッドゥ
ワルザザートには、1987年に世界遺産とされたアイト・ベン・ハッドゥがあります。こちらは古代遺跡がそのまま残され、当時の街並みや伝統的な建物を立ち並んでいる地域ですが、観光に特化した場所ではなく、住民が小さな集落をつくって住んでいるため、モロッコの人々の生活も垣間見ることができるエリアです。この村が特に美しく見える時間帯が夕方です。西日が街並みに当たることで真っ赤に染まり、独特の風景が作り出されます。また、乾燥していて明かりが少ないので、夜は星空が美しいのもこのエリアの特徴です。
サハラ砂漠とトドラ渓谷で自然美を楽しむ
ワルザザートはモロッコの大都市マラケシュからアトラス山脈を経てサハラに至るメイン道路上にあるため、サハラ砂漠の玄関口として知られる場所です。そのため、サハラ砂漠の醍醐味を味わうことができます。その中でも、早朝に起きてラクダに乗って砂漠での初日の出を体験するツアーは人気です。また、アトラス山脈の際に位置するトドラ渓谷は、砂漠と同じ色の切り立った渓谷で、砂漠の開けた風景とは違い、そそり立ったいくつもの岩が独特の風景を作り出しています。こちらはロッククライミングの名所としても知られているので、世界各国からクライマーが訪れ、岩を上る様を見ることもできます。
独特の風景を撮影する映画スタジオ
ワルザザートは砂漠地帯を舞台にした映画の撮影によく使用される場所で、「モロッコのハリウッド」と表現されることもあります。それで、映画撮影のスタジオがいくつもあり、中心部には映画博物館もあるので、雰囲気を楽しむことができます。また、映画スタジオ内だけでなく屋外にもセットが残されていて、砂漠を舞台にするだけでなく異国情緒あふれる景色を撮るためのものも多くあるので、映画好きの人にとっては興味深いところとなるはずですし、映画にさほど興味がない方も楽しむことができるでしょう。
ワルザザートは、世界遺産に指定された村があり、サハラ砂漠やアトラス山脈の自然の造形美を楽しむことができます。それとともに、異国情緒あふれる景色を活かして映画産業が盛んなエリアもあり、屋内外に建てられたセットや映画博物館で映画作りの雰囲気を楽しむことができます。それで、ワルザザートは、見るべきものが多くあり、飽きることなく観光ができる場所といえるでしょう。