山梨から2県を挟んだ奈良にある飛鳥のスポット2選び
壁画が有名な高松塚古墳
飛鳥は非常に広い部分が歴史公園となっていて、5つのエリアに分かれています。そのひとつが高松塚エリアで、奈良時代末期のものと判明している古墳があります。同じエリアには飛鳥村全体を模したジオラマや資料を展示した歴史公園館もあるので、一緒に見ると良いでしょう。
高松塚古墳そのものは小高い丘のような見た目をしていて、中にある女性が並んだ壁画の方が、教科書に載るなどで有名です。その壁画を保存しなければならないため、中に立ち入ることはできませんが、専用の建物で発見された当時を模写した壁画は見ることができます。
同じ建物には、副葬品や棺を納めていた入れ物のレプリカなども展示されています。年末年始を除いて年中無休で、学芸員さんかボランティアの人がいるので、お願いすればガイドを受けることもできます。
古代のお墓である石舞台古墳
西暦600年代の人物を埋葬したとされる石舞台古墳は、大きな石をいくつも積み重ねた石室の形をしています。様々な要因によって破壊された状態でしたが、現在では修復が完了し、荘厳なシルエットを身近に感じられます。広い面積の中に土が盛られ、その上にあまり目にすることのない大きな石が置かれている様を見ると、何かを感じられるはずです。
近くにあるいくつかの施設は無料でも利用できますが、古墳に立ち入るためにはお金を払う必要があります。しかし石室内にまで足を踏み入れることが可能なので、その価値はあると言えます。石室は完全に密閉されてはいないため、隙間から光が漏れ入って来ます。日常生活での利用する人工物では体験できない感覚を味わえるでしょう。また近くには専用の展望台もあり、俯瞰視点からも見ることができます。
ご紹介した見どころスポットは代表的な遺跡エリアを中心とした2つですが、飛鳥には他の遺跡や仏閣など数多くの名所があります。そしてそれらはそこまで遠く離れているわけではなく、自転車などで見て回れるほどの距離です。それぞれの間の移動時間は数十分程度で済みます。なので1日をかけて、複数のスポットをいくつも巡る計画を立てると良いでしょう。