四国の玄関口、香川県坂出市のおすすめ観光スポット2選

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全国で一番小さな県である香川県のほぼ中心に位置する坂出市は、沿岸部は瀬戸大橋始めとする工業地として栄える一方で四国八十八ヶ所霊場の札所でもあるなど、近代化と古(いにしえ)が見事に調和している街です。名物のうどんが注目されがちですが、ここでは四国の玄関口でもある坂出市のおすすめ観光スポットを2つ厳選してご紹介します。

坂出市に来たら外せない「瀬戸大橋」

坂出市を代表する観光スポットと言えば、何と言っても「瀬戸大橋」です。本州と四国の間をいくつもの島々で結ぶ瀬戸大橋は3つの吊り橋と2つの斜張橋、1つのトラス橋で構成されており、上部に自動車道、下部に線路を持つ世界最大級の橋です。遠くからその雄大な姿を見るだけでも感動ものですが、実際に橋の中を探検できるツアーでは普段は入れない管理用通路を通れたり、高さ175メートルの塔頂では瀬戸内海の大パノラマを一望できるなど人気の観光スポットとなっています。橋のたもとにある瀬戸大橋記念公園には水の回廊やこども広場などもあるため子ども連れでも一日を通して楽しむことができますが、中でも瀬戸大橋タワーは大迫力の100人乗り回転式展望タワーで、瀬戸内の島々や工業地帯、讃岐山脈などの絶景を一望することができると人気です。

古代から湧き出る霊泉「八十場の湧泉」

四国八十八ヶ所七十九番札所である「天皇寺」のそばにある「八十場の湧泉」は、古代から枯れることのない霊泉として知られています。かつては日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が、瀬戸内海で暴れる毒魚を成敗した際に毒に冒された体をこの水を飲むことで治したという伝説や、この地で生涯を閉じた崇徳上皇の遺体に泉の水をかけ続けたところ全く腐敗しなかったという伝説が残されています。その芳甘清碧な水は古くより薬水として尊ばれ、現在でも香川県内はもちろんのこと瀬戸大橋を渡って本州からも水を求めに大勢の人が訪れます。また、すぐ脇にあるお茶屋さんの生ところてんは江戸時代から続く名物で、一般的な乾物のところてんとは異なり新鮮で美味しいと評判です。緑に覆われた店先で、水の流れを感じながら食べるところてんは格別の味わいなのでおすすめです。

近代化を代表する瀬戸大橋と、古の伝説を持つ八十場の湧泉をご紹介しましたが、坂出市にはまだまだ見どころがたくさんあります。坂出市には50軒を超えるうどん店もあるので、本場のうどんを食べ歩きしながら観光するのもおすすめです。四国へ旅行に行く計画を立てるなら、是非玄関口でもある坂出市もプランに加えてみてはいかがでしょうか。

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