かつての奥州にあたる東北(岩手)のおすすめの観光スポット3選

北海道・東北
現在の東北地方のあたりは、かつて奥州と呼ばれていたエリアがありました。このあたりは古くから人が住んでいた歴史があり、文化的な建造物が今でも多く残っています。また自然が作りだした美しい景勝地も多くあることから、観光に訪れる人も多くいるエリアです。今回はかつての奥州にある、東北・岩手の観光スポットの魅力や見どころについてご紹介します。

金色堂で知られる中尊寺

850年に創建されたと伝えられている「中尊寺」は、岩手県の平泉町にある天台宗の寺院です。奥州藤原氏にゆかりのあるお寺で、中尊寺と言えば何と言っても「金色堂」が良く知られています。全面に金箔による装飾が施された阿弥陀堂で、煌びやかな佇まいが見どころの1つとなっています。しかしそれ以外にも国宝の仏像や貴重な文化財が収蔵されている宝物館や本尊である阿弥陀如来が安置されている本堂、木彫りの弁慶像がある「弁慶堂」なども見どころです。さらに「月見坂」と呼ばれる樹齢300百年以上の杉が立ち並ぶ参道の自然も、この場所ならではです。

美しい海の景勝地・浄土ヶ浜

夏には海水浴客も訪れている「浄土ヶ浜」は、岩手県の宮古市にある海岸です。三陸のなかでも代表的な景勝地で、三陸復興国立公園や三陸ジオパークの一部でもあります。白い浜辺に青い海が良く映え、海の中には鋭く尖った白い流紋岩が立ち並んでいます。さらに白い岩に松の木の緑色も良く映えているのが特徴です。この浜辺の流紋岩は、5200万年前の火山活動によってできたと考えられています。湾内を周遊する遊覧船や、ビジターセンターがあるほか付近にはいくつもの展望台があり、美しい風景を眺めることができるようになっています。

銀河鉄道の夜とかかわりが深いめがね橋

かつての奥州にあたるエリアには「めがね橋」と呼ばれる観光スポットもあり人気です。ここはJR釜石線が通るアーチ橋で、半円が5つ連なった形状をしているのが特徴です。この鉄道路線は以前は岩手軽便鉄道と呼ばれていたもので、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」はこの鉄道がモデルになったといわれています。橋の下には国道283号が通っているほか宮守川が流れているという立地で、付近は自然がいっぱいののどかな風景が広がっています。めがね橋は季節によっては夜になるとライトアップされるのが特徴です。昼間とはまた違ったロマンチックな風景が見られます。

古くは奥州と呼ばれていた東北地方のなかでも、現在の岩手県にあたるエリアに位置する観光スポットについて3つご紹介しました。歴史の古い建造物や自然の魅力溢れる景勝地など、かつての奥州のあたりはいくつもの名所がある地域です。東北旅行を計画するときには、このような地域にある名所も訪れてみてはいかがでしょうか。

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