フランス悲運のヒロインゆかりのルーアンを満喫しよう。観光スポット2選

ヨーロッパ
フランス北西部に位置するルーアンは、ノルマンディ地方にある古都のひとつです。温暖な気候により牧草に恵まれたノルマンディ地方は酪農が盛んでチーズの生産で知られており、ルーアンも例外ではありません。またフランスの国民的ヒロインであるジャンヌ・ダルクが処刑された最期の地としても有名です。そこで今回は、ルーアンの観光スポットについてご紹介しましょう。

印象派を代表するモネが描いた大聖堂

ゴシック様式によるルーアン大聖堂は別名ノートルダム大聖堂(ただしパリを初め各地いくつか存在します)と呼ばれ、世界的に有名な画家クロード・モネが連作で描いたことでも知られています。完成までに12世紀初めから16世紀中頃まで400年近くもの年月を要し、その尖塔はフランスにある聖堂のなかで最も高いとされます。ルーアンへは首都パリから電車で1時間ほどとアクセスしやすく、大聖堂を含むツアー旅行を利用すれば無駄なく観光地を巡ることができ便利です。訪問する際は営業時間などの事前確認を怠らないようにしましょう。開始および終了時刻が曜日ごとに異なるので注意が必要です。祭壇の周囲を初め各所に設えられたステンドグラスは宗教的威厳を放つとともに、見るものの心を穏やかにしてくれる清澄さが満ちています。

ジャンヌ・ダルクゆかりの地は見逃せない

フランスを舞台に行われた百年戦争の最中に突如現れた国民的ヒロイン、ジャンヌ・ダルクは、目覚ましい活躍にもかかわらず不幸にもルーアンで火刑に処せられました。その活躍は文学作品や映画を初め演劇あるいは音楽とさまざまな芸術を生んでいます。ルーアンにはジャンヌ・ダルクにまつわる名所がいくつか点在するので、当時の雰囲気を感じる旅も良い思い出になるでしょう。ルーアン大聖堂から北へ行くと円筒形の堅牢な塔が建ちます。ここはジャンヌ・ダルクが幽閉された場所で、光が射し込む窓が少ないのが特徴です。そこから南西には処刑された広場の跡に建つ聖ジャンヌ・ダルク教会があります。あらためて平和の大切さそして彼女の功績を感じられる場所です。さらに詳しく歴史を知りたいときには、ルーアン大聖堂からほど近いジャンヌ・ダルク歴史館を訪れると良いでしょう。

ヨーロッパのさまざまな歴史の舞台になってきたフランスですが、とりわけ百年戦争におけるジャンヌ・ダルクは世界的に知られた存在です。彼女の功績に触れられる街ルーアンは、往時を偲ぶには最適な場所です。もちろん歴史だけでなく、芸術やセーヌ川の眺めあるいはグルメにファッションと楽しみはたくさんあります。通りを気ままに歩けば、充実した旅になるでしょう。

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