タヒチの中の秘境とも言えるタハア島でのおすすめ2選

オセアニア
日本からおよそ12時間ほど南下すると、オーストラリアと南アメリカのちょうど中ほどに浮かぶオセアニアの孤島、タヒチが見えてきます。世界的な人気を誇るボラボラ島が最も知られていますが、そのボラボラ島を南東からひっそりと眺めるタハア島はわずか5,000人ばかりの島であるにもかかわらず、他にはないものを秘めています。

静かな海を独占 シュノーケリングスポットも

わずか30キロメートルしか離れていないにもかかわらず、国内外の観光客が直行するボラボラ島とは比べものにならないほど落ち着いています。この島には空港一つなく、すぐ向かいの島からボートに乗って渡るしかないこともあって、住人などを除けば訪れる人が少ないということも関係しているでしょう。

ボラボラ島のように高級ホテルが点在しているわけでもなく、タハア島での宿泊はペンションレベルですら限られていますが、高級リゾートが一軒、メインの島からやや外れた場所に静かにたたずんでいます。宿泊客でなければ入ることはできませんが、そのすぐそばには絶好のシュノーケリングスポットがあり、誰でも簡単に浅瀬で海を楽しむことができます。現地の人々もボートで繰り出してくる場所ながら、驚くほど静かに海を満喫できます。

パティシエが欲しがるバニラがここに

世界的に有名なパティシエがこぞって手に入れたがるタヒチのバニラがここにあります。タヒチでは各地で生産が行われていますが、中でもタヒチアンバニラとして名高いのが、タハア島で作られているものです。

もともとこの地にあったわけではありませんが、いち早く生産が始まり、質の良いものを求めてパティシエたちがたどり着いたのがこの地のバニラと言われています。世界的に知られているわりに、島の一大産業というよりは、島民が細々と作り出しているというゆったりとした環境の中で生まれる絶品という感じかもしれません。天候に左右されやすく、毎年一定量が生産できるわけではないことから価格が上がりやすく、年によってはほとんど出回らないなど、手に入れる方も大変なようですが、本場で生産される様子は是非のぞいてみたいものです。

知る人ぞ知るような小さなタハア島ですが、ボラボラ島が都会に感じられるほどゆったりとした時間が流れる、美しい島です。隣接する島から日帰りツアーのようにボートに乗って行くこともできますし、ボラボラ島、またはタヒチ島からは飛行機、そしてボートを乗り継いででも簡単に行ける島です。何もない贅沢を感じるのにぴったりの場所と言えそうです。

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