コロンビアの港町カルタヘナで押さえたい観光スポット2選

南米
南米北西部に位置するコロンビアの北部にあるカルタヘナは、カリブ海に面した港町です。スペインが植民地として統治していた17世紀から18世紀にかけて繁栄した歴史的な都市で、エメラルドの輸出拠点でもあり、その頃には海賊との攻防が繰り広げられました。現在はカルタヘナの港、洋裁、歴史的建造物群がユネスコの世界遺産に登録されています。

サン・フェリペ・デ・バラハス城

カルタヘナ旧市街地の端、サンラザロの丘にあるサン・フェリペ・デ・バラハス城はサン・フェリペ要塞としたても知られるお城です。古くはサン・ラザロ城として知られるこのお城は1536年に建設が始まり、1657年に拡張されました。多くの黒人奴隷が使役されてきた経緯を持つお城であり、スペイン帝国の統治や奴隷貿易について考える上では貴重な遺産といえます。コロンビアが独立を果たして要塞の役割を終えて以降も残されたこのお城は、1984年ユネスコ世界遺産に登録されました。現在は観光地として公開されているだけでなく、大統領サミットや閣僚会議など政治の場にも利用され、カルタヘナを象徴する建物となっています。内部は広く見学可能で、展望台からはカリブ海の絶景を望むことができるフォトジェニックなスポットです。

イスラス・デル・ロサリオ

イスラス・デル・ロサリオはロサリオ島とも呼ばれ、カリブ海に浮かぶロサリオ諸島の1つです。ロサリオ諸島はコロンビア本土の半島部と合わせて、ナトゥラル・コラレス・デル・ロサリオ国立公園に含まれる景勝地で、島々はサンゴ礁に囲まれています。ロサリオ島はカルタヘナの南西約40キロメートルの場所にあり、カルタヘナからは船で一時間ほどの距離で日帰りのツアーも多く開催されています。南米の大自然とカリブ海の美しい景色を体感できる場所で、サンゴ礁が広がる海の中を楽しむシュノーケリングも可能です。さらに屋外にある水族館では海の景色が広がる場所でイルカのショーを見学することもでき、人気の観光スポットとなっています。気候はとても温暖なので、歴史的な観光と合わせて、白い砂浜で景色を満喫できる場所です。

カルタヘナはコロンビアの中でも古い歴史のある場所で、エメラルドの貿易拠点としても知られています。同時にカリブ海に面したリゾート地でもあることから、歴史に思いを馳せる世界遺産観光と、カリブ海の絶景と大自然を同時に楽しめる場所です。日本からは遠く離れた場所ですが、それだけに日常を忘れられる特別な体験ができるはずです。

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