自然が豊かなブラジル・クイアバのおすすめ観光地2選

南米
ブラジルと言えばサッカーやカーニバルの印象が強く、サンパウロやリオデジャネイロなどの華やかな都市を連想しがちです。しかし、それ以外の地域は自然が豊かで多種多様な動植物を見ることができる「生態系王国」と呼ばれていることをご存知でしょうか。ここではブラジル中西部にある「クイアバ」の、自然を満喫できるおすすめ観光地を2つご紹介します。

世界最大級の自然保護区「パンタナール」

パンタナールは、ブラジル・パラグアイ・ボリビアの3ヶ国にまたがる世界最大級の湿原地です。中南米と聞くとアマゾン川流域の密林を思い浮かべてしまいますが、パンナタールはアマゾン流域のように高い木がないため、1000を超える鳥類、数百種に及ぶ哺乳類や爬虫類など多種多様な野生動物が生息しています。その広さは日本の本州に匹敵する大きさで、2001年には世界自然遺産にも登録されました。クイアバからは南方約100キロほどのところにあるポコネから始まるパンタナール縦断道路を利用して、大自然の観光を満喫することができます。観光のベストシーズンは湿原の水位が下がる7月から10月頃で、ロッジに宿泊しながら周辺地域の観光を楽しむことができます。トレッキングやサファリツアーなどを利用して観光するのがおすすめです。

自然の宝庫「ギマランイス高原」

ギマランイス高原は、クイアバから東へ約65キロの場所に位置する広大なテーブル状台地の国立公園です。その全長はおよそ280キロメートルもあり、落差500~800メートルの急な断崖に切り取られたような形状となっています。高原一帯は夏でも大変涼しく心地よいですが一部には磁気が狂っている場所もあり、下り坂でも車のアクセルを踏まないと進まないような場所があるなど、大自然の不思議な力に驚かされてしまいます。高原内にはいくつもの滝がありますが、中でも「花嫁のべール」と呼ばれている滝は高さ80メートルもあり、その流れる水の勢いと水量の多さ、美しさは思わず目を奪われてしまうほどです。空中に張り出した展望台からは周囲の崖を一望する絶景を楽しむことができますが、高所恐怖症の人は下を見ないようにしましょう。

日本からクイアバへは直行便がないためアメリカやヨーロッパを経由してサンパウロまで行き、そこから国内線を利用するなど少なくとも2回の乗り換えが必要です。所要時間も最短でおよそ40時間となかなか簡単に行ける場所ではありませんが、日本では見られないような景色や数多くの珍しい野生動物を観察することができます。一生に一度は行ってみたい場所ですね。

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