魅力を再発見!長崎・島原のおすすめ観光スポット【3選】
島原に来たら外せない【武家屋敷街】
武家屋敷街は、江戸時代に島原藩の武士が住んでいた場外の西側にある地域で、当時は「鉄砲町」という名前で呼ばれていました。町並み保存地区も指定されているこのエリアは、街路の中央を走る水路と屋敷を守る石塀など趣があり、江戸時代にタイムスリップしたかのような風景を堪能できます。この水路の水は2キロ離れた熊野神社の湧水を引いたもので、現在も当時のまま使用されています。明治時代に立てられた3棟の立派な武家屋敷は、何れも入場料無料で見学することができます。
名城100選に選ばれた【島原城】
島原城は壮麗な五層の天守閣が美しい名城として有名で、今も昔もシンボルとして市民の心の拠りどころになっています。安土桃山時代に築かれてから250年もの間栄華を誇り、明治時代に廃城の憂き目に遭いますが1960年から徐々に復元され、現在では天守閣を始め当時をしのばせる雄姿を見ることができます。内部には市の歴史資料を展示しており、天守閣の5階まで登れば市内はもちろんのこと、隣県の熊本まで一望できるので、観光に訪れた際は必ず立ち寄って欲しいスポットです。
キリシタン殉教者を讃える【雲仙地獄】
雲仙普賢岳の噴火活動で形成された雲仙岳は標高1486メートルもあり、九州の各県から見ることができます。温泉や紅葉で広く知られていますが、温泉街のすぐ横にはかつての殉教道が現在も残っています。この道は長崎市や有家、口之津などの南島原地方の隠れキリシタンが捕えられて殉教地となる雲仙地獄に向かう際に通った道で、当時の道しるべは今でもそのままです。雲仙地獄を見下ろす丘の上には殉教した信徒を讃える大きな十字架がある他、殉教者の霊をたたえるべく献堂された教会堂が並んでいます。
長崎・島原は、日本の文化とキリスト教文化が交わって、独特な雰囲気を醸し出している街です。南蛮船の渡来から、日本の鎖国と文明開化、西洋文化の浸透と長い歴史に培われてきた他では見られない多彩な伝統と風光明媚な景色が織りなす風景は、行くたびに違った一面を見せてくれるのが魅力です。いつもとは一味違った旅を探しに、島原まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。