アクセスが向上した群馬県富岡市のオススメ観光スポット3選

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2017年2月に圏央道の茨城県内区間が全面開通しました。これにより成田空港から群馬県への都心を通らないルートのアクセスが向上し、群馬県は関東外の人にとってより観光しやすいところになりました。そんな群馬県の中でも、世界遺産を抱える富岡市は全国的な知名度があります。ここでは富岡市のオススメ観光スポットを3つ示します。

和洋折衷の世界遺産、富岡製糸場

富岡製糸場は1872年につくられた施設です。明治政府が模範を示す目的で建設したため、当時の最先端器械が採り入れられています。2014年に関東地方で2つめのユネスコ世界文化遺産に登録され、見物客が増えました。みどころは和洋折衷の建物と糸づくりです。東西の置繭所は洋風の外観ながら、内部から見える梁や屋根が日本家屋風で独特の味わいがあります。伝統的な糸づくりの方法は実演と体験で知ることができ、その難しさを感じれば繰糸所にある設備のすごさを理解することができるでしょう。

1500年の歴史をもつ妙義神社

妙義神社は日本三大奇山に数えられる妙義山の斜面にある、ヤマトタケルをまつる神社です。およそ1500年の歴史があり、荘厳な建造物と美しい自然を有しています。本社や総門などは重要文化財に指定されていて、朱色と金色の装飾が豪華な権現造りは観るものを圧倒します。総門前にある165段の石製階段も迫力があり、登る前の見上げるアングルと登った後の見下ろすアングル、両方で撮影するとインパクトのある写真が残せます。ここはもともと山岳信仰の神社で、妙義山には天狗が住むという伝説があったこともあり、本社の裏側には天狗が祀られています。忘れずにチェックしてください。

刺激的な展示が多い群馬県立自然史博物館

群馬県立自然史博物館は、名前のとおり自然史を展示しています。自然史とは地球が誕生してから現在までの歴史です。これを理解することで、地球環境の変化や生物の興廃などにロマンを感じられるようになります。特筆すべきは標本の多さで、恐竜の化石や熊の剥製などインパクトのある展示が来館者の好奇心を刺激します。また動物の鳴き声が聞ける仕掛けや化石発掘現場のジオラマなど、記憶に残る展示が多く設置されています。くわえて年に3回、ひとつのテーマに焦点をあわせた企画展を開いています。これまでには宮沢賢治と自然、深海生物などがとり上げられました。

ここまで示したように和洋折衷の製糸場と権現造りの神社、自然史を学べる博物館は同じ市内にありながら違った魅力があります。決して遠い距離ではありませんから、1日ですべてをまわることが可能です。しかし鉄道を使ってまわろうとすると、信越本線と上信電鉄の両方を利用する必要があり、乗り換えに時間がかかります。3スポットとも専用あるいは近隣の駐車場があるので、自動車での移動がオススメです。道が空いていれば1時間もかかりません。

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