京都とは違う魅力を持った旧大和国、奈良のおすすめスポット3選

日本
現在の奈良市と大和郡山市近辺に平城京があり、日本の首都であったことは皆さんご存知のとおりです。平城京は仏教による鎮護国家を目指したため、現在も旧大和国には寺院が数多く残っていて大勢の観光客で賑わっています。ユネスコの世界遺産に認定されてからは外国人観光客も増加中です。同じ関西の京都とはひと味ちがった雰囲気を味わえる観光スポット3選をお届けします。

国宝がたくさんある興福寺

興福寺は東大寺と並んで奈良を代表する寺院で、法相宗の大本山です。創建は669年であり、1998年には世界遺産に登録されました。栄華を誇った藤原氏とつながりが強かったためかつては力を持っていて、現在は立派な仏教建築、仏教美術を見物できます。もっとも美術品が多く展示されているのは国宝館で、構造はRCですが意匠は奈良時代の寺院建築を意識しています。国宝館以外にも北円堂と南円堂に国宝クラスの美術品が収蔵されていますが、通常は非公開で1年のうちわずかな期間に公開されます。

あの奈良の大仏がある東大寺

東大寺は雑司町にある寺院で、ユネスコの世界遺産に認定されています。最大のみどころは教科書などでお馴染みの大仏であり、14.7メートルの高さがあります。これは一般的な5階建てのビルと同じ高さです。大仏以外にも国宝に指定されている金剛神立像や観音立像などが展示されていて、仏教美術を見学できるスポットです。1年を通じてさまざまな行事が行われていますが、大勢で賑わうのが旧暦1月に行われる修二会です。1200年にわたって続けられてきたこの行事には無病息災を願う人が毎年訪れます。観光地として注目すべき点はバリアフリー設備が充実していることで、車椅子での見学が用意あり盲導犬の受け入れを行っています。

迫力ある灯籠が印象的な春日大社

春日大社は春日野町にある四つの神を祀っている神社です。公共交通機関でアクセスする場合にはJR・近鉄奈良駅からバスで向かうのがおすすめです。入り口にある重要文化財の一之鳥居は836年に作られたもので、最初から見物客に千年以上の歴史を感じさせます。メディアが春日大社を取り上げるときによく撮影されるのは、南門の千体を超える灯籠です。800年にわたって奉納されてきた灯籠は並んでいるだけで迫力がありますが、8月中旬の万灯籠の日には全てに火が入り、幻想的な雰囲気を作り出します。拝観時間は季節によって異なり、入場できない日もあるので事前にホームページなどで確認するのがいいでしょう。

古墳時代から日本の中心地であった大和国には、破壊されずに残っている文化遺産がたくさんあるのが魅力です。京都の方が首都であった期間は長いのですが、長いがゆえに改められたり戦乱で消失してしまったものも多いそうです。大和国の方が自然が多くて素朴で静けさがあります。素敵な観光スポットは数多くありますが、上記3選は絶対に外せません。

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