エジプト・アブシンベル神殿と周辺のおすすめスポット3選

アフリカ
アフリカの北西部に位置するエジプトは、太古の昔から高い文明を築いて繁栄を遂げていた国です。現在でもその栄華を垣間見られる数多くの史跡が残されており、その一つがアブシンベル神殿です。世界遺産のも登録され、この神殿を見るために世界各国から大勢の観光客が訪れていますが、ここではアブシンベル神殿とその他のおすすめスポットにも触れていきます。

巨人像が出迎えるアブシンベル神殿

アスワンにある「アブシンベル神殿」は、紀元前10世紀頃に築かれた神殿です。長いエジプト文明時代の中でも特に名高いファラオ・ラムセス2世の命で築かれた神殿で、太陽神ラーを祀っているところです。神殿は高さ100mの岩窟をくり抜いて造られているのが特徴で、入り口には4体の巨人像が鎮座して訪れる人々を出迎えています。1986年に世界文化遺産に登録され、エジプトを代表する観光地として名高い場所です。アスワンから車で1時間の砂漠地帯にあり、古代エジプトの趣を肌で感じられます。

古代の建物群が残るフィラエ島

「フィラエ島」はアスワンから船で約40分の位置にある島で、島内にはアブシンベル神殿と同時期に建設された街の建物群が今も残されています。紀元前10世紀頃の都市群で、世界最古の都市として1986年にユネスコ世界自然に登録されました。街の中心部には神話に登場する女神・イシスを祀る神殿もあり、古代の人々は神話の神々を称えることが生活の一部にしていたことがわかります。都市を囲むようにして築かれている壁には歴代ファラオの象徴も描かれていて、貴重な歴史遺産を間近で見られます。

美しい青い水が満ちるナセル湖

アスワン中心部から南東へ30kmの位置にある「ナセル湖」は、ナイル川の支流を司っている湖です。周囲約45kmという巨大な面積を誇っており、上空から見ると丸くて濃い青色の湖面をしてることから「ドラゴンアイ」という名で呼ばれています。この湖の水が青いのは周辺の土壌がアルカリ性になっているためで、土壌成分が溶け出して自然と青くなっています。アルカリ性土壌のため周辺には緑は皆無で、真っ白な土地という条件も整ってより一層美しい青い湖面を引き立てているところです。

以上、エジプトを代表する世界遺産「アブシンベル神殿」と周辺のおすすめスポット3選の紹介でした。長い歴史を持つ国ゆえに古代都市に関係する学術的価値の高い史跡が多く、それらに直接足を踏み入れて見てまわれる観光スポットが多いのが特徴です。自然が作り出した絶景も堪能することができ、都会の喧騒から離れて非日常を体験する旅行に向いている土地といえます。

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