東北・青森の最北端・下北で楽しむ海と山の恵み2選

北海道・東北
本州の最北端下北半島は、ダイナミックな自然が特徴です。山海の恵みあふれる食材から、大自然の肌で感じられるような体験まで様々な魅力にあふれています。近くには豊かな漁場で知られる津軽海峡があり、山には恐山をはじめとした温泉が湧いていて旅行をするのにも実はオススメのスポットです。今回は海と山の2つの魅力について紹介していきます。

海がはぐくんだ北の幸「道具鍋」

北海道と本州東北の青森県の間を流れる津軽海峡は南からの暖かい海流(対馬海流)と、北からの冷たい海流(千島海流)がぶつかる地域でもあり、下北半島は豊かな漁場とでも知られています。そこではぐくまれる海の幸で有名なものとしては、大間のマグロが挙げられます。大間のマグロは青森県の最北の町大澗町で水揚げされるマグロで、端億単位の高値で取引されることも少なくありません。この豊かな漁場では、マグロ以外にも様々な海産物が取れます。下北地方で冬によく食べられるのがミズダコを丸ごと利用した、道具鍋が人気です。ミズダコは大きなもので5メートルにもなる巨大なタコで、寒い地域に生息しています。このミズダコを全て利用するのが道具鍋で、ミズダコ釣り上げられた日のごちそうです。揚がらない日もあるそうなので、食べられる機会があればぜひ試してみてください。

今まで見たこともない絶景が広がる「恐山」

山に目を向けると豊かな温泉地が点在しています。日本地図を見たとき下北半島の中心に、「恐山」というインパクトある地名を目にした記憶がある人も少なくないかもしれません。この恐山は水子供養を目的とした寺院がありますが、その近くには硫黄泉が湧き出ていて豊かな温泉地でも知られています。下北の玄関口である、むつ駅からバスに揺られること約30分。強烈な硫黄のにおいとともに、今まで経験したことが無いような絶景が広がっています。湖と硫黄の黄色い不毛の大地、水子供養のための地蔵とともに供えられている風車。どこかさみしくもあり、暖かくもある心に訴えかけるような雰囲気に圧倒されることでしょう。硫黄泉にも入ることができますが、かなり成分が濃く酸性が強いため入るときは体調を万全にすると良いでしょう。

いかがでしたか。東北には豊かな自然や山海の幸が豊富にあります。特に下北半島は自然のダイナミックさに心を打たれることでしょう。見たことがない景色や食べ物なのにどこか心安らぐふるさとのような雰囲気に、心が温まること請け合いです。車で行くのも良いですが、電車(大湊線)で揺られながら景色を見るのも楽しいですよ。

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