神奈川県鎌倉市で紫陽花が美しい寺社仏閣3選の紹介
初夏の紫陽花だけでなく紅葉も美しい長谷寺
長谷寺は、奈良県桜井市の大和長谷寺の十一面観音像と同じ木から造られた兄弟観音を本尊として736年に開山した寺院であり、四季を通じて花が咲き誇る事から鎌倉の西方極楽浄土と呼ばれている寺院です。長谷寺は、1月の寒椿や山茶花などに始まり12月の石蕗や小福桜まで様々な花が楽しめますが、5月下旬から7月上旬に見頃を迎える紫陽花の見学者が最も多くなっています。また、秋には長谷寺のある初瀬山の南麓から初瀬川沿い一帯の紅葉が美しく、日暮れと共に点灯する照明が幻想的な景色を創り出します。
アジサイ寺とも呼ばれる明月院
明月院は、神奈川県鎌倉市山ノ内に位置する600年以上の歴史を誇る名刹であり、第二次世界大戦後に参道整備の杭の代わりに植えられた紫陽花が美しい事から「アジサイ寺」とも呼ばれている寺院です。明月院は、山門前の参道の両脇の紫陽花が非常に見事であり、満開時には明月院ブルーとも呼ばれているヒメアジサイの青色で境内が埋め尽くされます。紫陽花の時期には、白色や紫色の花菖蒲も美しく、悟りや真理などを象徴している方丈内の円窓からも3,000株の花菖蒲を楽しむ事も出来ます。
秋に萩や秋桜が楽しめる成就院
成就院は、鎌倉幕府第3代執権北条泰時によって建立された鎌倉三十三観音霊場であり、三方を山に囲まれたこの地域への入り口数を表した鎌倉七口の極楽寺坂切通の途中に位置する名刹です。成就院は、山門から本堂へ続く参道脇の紫陽花越しに見える由比ヶ浜の眺望が非常に美しく、北鎌倉の明月院と同様にアジサイ寺と呼ばれています。現在では、アジサイ参道に萩が植樹されると共に萩の下にコリウスやコスモスが植樹されており、初夏だけで無く秋にも美しい由比ヶ浜の眺望を楽しむ事が可能です。
神奈川県鎌倉市は、明月院や成就院がアジサイ寺として関東地方では有名ですが、大和長谷寺に開基を有する長谷寺や茅葺き屋根の山門と色鮮やかなセイヨウアジサイのコンストラストが美しい極楽寺など紫陽花が美しい寺社仏閣が数多くある地域です。紫陽花は、御霊神社や長谷寺の奥などで江ノ島電鉄の列車とのコラボを楽しむ事ができ、移動時から境内の散策まで充分過ぎる程楽しめます。