真田幸村人気で脚光をあびる長野県松本市の観光スポット2選の紹介
長野県を代表する松本城
松本城は、安土桃山時代末期1504年に信濃小笠原氏によって築城された平城であり、熊本城と同様に黒い外観から烏城とも呼ばれている国宝です。この城は、明治5年に天守閣が競売にかけられると共に解体の危機に瀕しただけで無く明治30年には城本体が傾く憂き目にあった城であり、明治改修の以前の1686年の貞亨騒動の首謀者多田加助の呪いで城が南西方向に傾いた城です。この城には、今も明治の大修理の際に天守閣の傾きを正常に戻す為にかけられた縄の跡が残されており、最上階には明治維新まで月待ち講の二十六夜神が祀られていました。この城は、築城当時の構造を有する木造の城ですが、実際に天守閣最上階まで上る事も出来るので縄の跡を確認出来ます。現在では、明治と昭和の大改修を経た天守閣だけで無く、乾小天守や渡櫓及び辰巳附櫓や月見櫓の5棟が国宝に指定されている長野県を代表する城です。
火山噴火が形成した自然が美しい上高地
上高地は、中部山岳国立公園の飛騨山脈南部を流れる梓川の上流の観光スポットであり、穂高連峰や槍ヶ岳の登山基地ににもなっている観光スポットです。上高地は、国の特別天然記念物に指定されている大正池から日本郵便から交通困難地に指定されている南北10kmに広がる国の景勝地であり、明神池や河童橋などの観光スポットもあります。大正池は、大正4年の焼岳の噴火により梓川が堰き止められ水没した立ち枯れの樹々が美しい観光スポットであり、浚渫を取りやめた場合には7年〜8年で梓川の土砂で埋没してしまう景勝地です。明神池は、上高地の奥に位置する穂高神社の境内に位置する池であり、古くは3つの池があったとされる瓢箪型池であると共に水面に映る樹々が幻想的な観光スポットとされ、特に朝靄がかかる早朝が神秘的で美しいと言われています。
松本市は、近年大河ドラマの真田幸村人気で脚光をあびていた都市であり、古くから信濃の要衝地域であった事から国宝の松本城や山家城など複数の城跡に加え、開智学校や馬場家住宅など歴史ある建造物が残されている城下町です。また、松本盆地の中央部の複合扇状地に位置する事から上高地や乗鞍高原などの自然景勝地も数多くあります。