奈良の山の素晴らしさを味わう吉野の過ごし方おすすめ2選
吉野山の桜、紅葉、修験の寺
春は桜、秋は紅葉に山全体が埋め尽くされる吉野山は、奈良県の山深い場所にあります。関西の中でも有名な名所の桜はヤマザクラが主流で、約3万本が咲き誇る様はまさに圧巻です。同じように紅葉も素晴らしく、地面一面に散りばめられた落ち紅葉の迫力は他ではなかなか見られない光景です。その吉野山の主役ともいうべき存在が世界遺産「金峰山寺」です。木造の古い建築の中では最大の大きさで、蔵王堂と仁王門は国宝に指定されています。役行者が開いたとされ、修験道の聖地でもあり、修行体験ができるので有名です。一般人の体験といってもかなり本格的なものなので、それなりの決意と覚悟を持ってというところでしょうか。吉野の名物は吉野葛で、おみやげものやさんにはいろいろな種類が豊富にそろっています。お食事処で葛湯やくずきりなどを味わうことができます。
「十津川村」の高所を体験
吉野は奈良県の端にあたります。ですから十津川が和歌山だと勘違いされる場合もよくあるようですが、奈良県吉野郡にある山の中の情緒にあふれた温泉郷です。見どころは標高1077メートルの霊峰に建つ「玉置神社」。樹齢3000年の老杉の大木が有名で、山の中の荘厳な境内は独特の雰囲気を持っています。十津川村のもう一つの人気スポットが「谷瀬の吊り橋」です。高さ54メートルの鉄線で作られたシンプルな吊り橋は、渡りきるのにかなりの勇気が必要。高い所が苦手な人はなかなか辛いものがあるかもしれません。元々地元の方たちの生活用として掛けられた吊り橋なので、地元の人たちは自転車ですいすい渡られているのに驚きです。その他「野猿」と呼ばれる人力ロープウエーなどもあり、十津川の地ならではの見どころスポットがたくさんあります。
奈良の吉野はその山深さが魅力です。日帰り旅でも温泉を楽しむ旅行でも、どんな旅の仕方でも楽しめるのが魅力です。四方から迫りくるような山と、清流の川は自然の恵みに満ち溢れ、食べ物もとてもおいしく、名物もたくさんあります。しばし日常を忘れ、山登りや魚釣りでのんびりと過ごす時間に浸るには最高の場所ではないでしょうか。